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洋菓子店と大学生がコラボ 高知県四万十町で1年かけて作るシュトーレン

高知県四万十町の食材を使ったクリスマスの菓子=シュトーレンを作る菓子店が、今年最後の仕込みに取り組んでいます。仕込みには、地域活性化の活動を行う県内の大学生も参加。地域とのつながりを大切にするもの同士、互いに刺激を与えあう交流になりました。

シュトーレン。

クリスマスに向けて、1日1切れずつ食べていく、ドイツの伝統的な菓子です。

四万十町に、このシュトーレンをこだわりの食材を使って作る洋菓子店があります。

洋菓子店「カゴノオト」です。菓子職人の前成照さんは、シュトーレンが好きな妻の緑さんとともに、2年ほど前から本格的にシュトーレンを作り始めました。

2人のこだわりは、中に入れるフルーツです。四万十町でとれる旬の果物を1月に1個選び、合計12種類をラム酒に浸すなどして熟成させて、「1年かけて作る四万十町のシュトーレン」を作り上げます。

「それぞれ農家さんと話して買わせてもらって、農家さんの作っている景色が浮かんだり話が分かるのが一番の魅力」(カゴノオト 前成照さん)

今月下旬からの出荷に向けて、仕込みはいま、最終段階です。果物を練りこんだ生地を計量し、スタッフが慣れた手つきで成形していきます。

生地をまとめてオーブンに入れて・・・50分間、しっかりと焼き上げます。

焼きあがった生地を1時間ほど冷ましたら、今度はラム酒をしみ込ませていきます。こうすることで、しっとりとした食感に仕上がります。仕上げに、雪のような粉糖を全体にしっかりとかけたら・・・シュトーレンの完成です!

この日はおよそ100本を焼き上げました。

実はこの日、店のスタッフ以外にも作業に参加した人がいます。

高知大学地域協働学部3回生の大久保琴加さんと、今村かのんさんです。2人は大学の学生で作る会社=里人のメンバーで、大豊町のブルーベリーを使ったワインの販売などを行っています。商品の配送などで関わりがあったヤマト運輸からの提案を受け、「カゴノオト」のシュトーレンと「里人」のワインをセットで売り出したいと考えたのです。

「地域で頑張っている学生さんと、地域のもの、いいものを使って販売されているカゴノオトさんでコラボしてもらうことによってより商品価値が高まったり地域に貢献できたらという思いで紹介させてもらった」(ヤマト運輸 四国支社 三谷敬幸マネージャー)

今回の取り組みは、地域に根ざして活動するお互いにとって、いい刺激になったようです。

「楽しいですね。スタッフも楽しみにしていてなかなか学生と触れ合うこともないし。今回こういう企画をヤマトさんがしてくれて、高知大の学生とつないでくれたことで自分たちも意見をもらえたり交流できるのはすごくありがたい。」(カゴノオト 前成照さん)

「私はシュトーレンの生地を固めて置いていく作業をしたが、一つの工程にすごく力が要ったりとかいろんな材料を練りこんだりとかすごく、四万十の旬で作るということだったのでこだわりがあるなと感じたし、自分たちもコラボさせてもらう中でお手伝いできたのはすごく良かった」(里人 今村かのんさん)

完成したシュトーレンを食べた2人は・・・

「あっ、すごいあの・・・ユズかな?果肉の味がすごいおいしい。」

「自分らが作ったけんこそ分かる『ラム酒の味がするがや』って」

「止まらんくなるから・・・大事なときにちょっとずつ食べたいけど・・・」

「カゴノオト」と2人の大学生がこのセットに込めたのは「地域の生産者と消費者を繋げたい」という思いです。

「うちのシュトーレンは切る場所によっても入っている素材が変わって味が違うのでそれとワインとの相性を一口一口楽しんでくれたら」(カゴノオト 前成照さん)

「カゴノオトさんも里人も通ずるところ、思いがあると思うのでそういった思いも一緒にのせてギフトボックスで届けられたらいいなと思っている」(里人 大久保琴加さん)