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未来につなぐSDGs 日本の防災技術を途上国へ

高知大学が中心となって、途上国で日本の防災技術を広めている取り組みを紹介します。

「蛇籠」。鉄線で編んだ「かご」に石を詰め、崩落が心配される斜面の補強などに用いられる土木技術で、日本では安土桃山時代から導入されているといいます。県内では自然災害のダメージを食い止めようと河川の護岸などでよく用いられています。構造が簡単なため、技術に関する知識が十分でなくても取り入れやすいほか、安価であることから途上国であっても受け入れやすいといったメリットがあります。

防災に関する研究を進めている高知大学の原忠教授らは、いま自然被害の多いネパールに蛇籠を普及させる取り組みを進めています。

8月にはオンラインを通じて、地元住民と川の危険個所の分析について話し合いました。蛇籠は、ネパールでも、以前から取り入れられていますが、施工のノウハウを持っていない住民による自作がほとんとで、品質にばらつきがあるほか、すぐに壊れて、被害が出ることも珍しくないといいます。

原教授は、蛇籠について災害からの安全対策だけでなく途上国の雇用対策としても活用できれば貧困の撲滅にもつなげられると考えています。

このほど、文部科学省の団体「科学技術振興機構」は原教授らの取り組みについて「科学技術で社会課題を解決しようとしている」と評価。優れた取り組みを称える、「STI for SDGs」アワードの優秀賞を贈りました。

「(開発した技術を)色んな国や、色んな方と手を取りながら広めていく。そういった活動も通じて世界全体が健康的で豊かな暮らしを送れるような仕組みを考えていきたいと思っております。」(高知大学 原忠教授)

原教授は今後、新型コロナの状況を見ながら、実際に途上国に出向き、普及を進めていく考えです。