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高知から世界へ 牧野博士ゆかりの酒造り進む

高知県佐川町で牧野富太郎博士にちなんだ酒づくりが進んでいます。高知の魅力を世界にアピールできる酒にしたいと意気込む男性の思いを取材しました。

「ん!マスクをしていても甘くて爽やかな香りが漂ってきます。酒どころ高知でも初めてのお酒でしかも佐川町出身のあの方とも関わりがあるということなんですがいったいどんな酒なんでしょうか。」(平賀吏桜アナウンサー)

バーテンダーの塩田貴志さん。高知市で30年以上続く老舗バーのオーナーです。いま、高知の魅力を発信する新しい酒づくりに取り組んでいます。

「高知県産のボタニカルを使ったクラフトジンです」(塩田貴志さん)

クラフトジン。一般的には小規模な蒸留所でつくられるジンで、その地域ならではの素材を使うことも多く、今、世界中で注目されています。今回塩田さんが使用する高知の素材とは・・・

「スエコザサという笹ですね」(塩田さん)

スエコザサ。牧野富太郎博士が1927年に宮城県で発見し、妻・壽衛さんへの感謝の気持ちを込めて名付けた笹です。

今回のクラフトジン作りには力強いパートナーがいます。牧野博士の出身地、佐川町の司牡丹酒造。塩田さんの熱い思いに共感し、協力することにしました。

「ここの場所、実は牧野蔵だったんです。牧野博士の酒蔵だった場所を誰かが買い取りそれを私の曾祖父が買い取って司牡丹の蔵になっている。その運命もちょっと感じまして」(司牡丹酒造 竹村昭彦社長)

クラフトジンを製造するために新たな免許を取得したという司牡丹酒造。10年以上使用していなかった蒸留器を再び稼働させ、塩田さんとともに新しい酒づくりに挑戦します。

「塩田さんは世界一のジンにすると言ってますけどそこまでは難しいかもしれませんが、日本一くらいにはなりたいかなと」(司牡丹酒造 竹村昭彦社長)

時間の経過とともに少しずつ変わる香りや、アルコールの度数を何度も確認します。

「かなりいい感じに仕上がっていますので間違いないと思います」(塩田さん)

作業を始めてからおよそ7時間後。

ついにクラフトジンの完成です。

「自分が目指している、日本を含めたアジアのエキゾチックさというものがよく出ているのではないかと思う非常に出来がすごくいいのでこれは高知を代表するジンになるのではないかなと思う。」(塩田さん)

佐川町で誕生したクラフトジン。牧野博士に導かれるように様々な縁によって生まれたこのジンを塩田さんは「マキノジン」と名づけました。将来は「マキノジン」を求めて世界中からたくさんの人が佐川町を訪れるようになればと考えています。

「ボタニカルの栽培からお客様が手に取って飲めるという場所が(佐川町に)出来ればいいなと思っております。まずは高知の片田舎から世界に通用するジンを育てていきたいと思います」(塩田さん)