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東京パラで国歌斉唱 全盲のシンガーソングライター高知へ

9月5日、東京パラリンピックが閉幕しました。高知県勢では3選手が出場し、2つの銅メダルを獲得するなど、活躍しましたよね。その開会式で国歌を斉唱したのが、全盲のシンガーソングライター・佐藤ひらりさんです。10月17日、佐藤さんのコンサートが高知で開かれます。歌には感謝の気持ちが込められています。

「あの時はかなり緊張していたんですが、ちゃんと日本の歌を大切にまっすぐに、ありがとうの思いをこめて歌えたなと思います。」(佐藤ひらりさん)

8月24日に開幕した東京パラリンピック。その開会式で美しい歌声を響かせたのが新潟県出身の佐藤ひらりさんです。ひらりさんは視神経低形成のため、生まれつき全盲です。5歳の時にピアノにふれ音楽に目覚めました。9歳の時に初めてオリジナル曲「みらい」を作詞・作曲。これまで20曲以上の作詞と作曲を手がけ、さまざまな場面で披露してきました。

「目が見えないとわかった時から、母が私のまわりに音がでるものや童謡のCDを聞かせてくれていたので、音楽が染みついている。歌うことは身体の一部でもあるし歌うことは、ずっと目が見えなくていろんな人に助けてもらうばかりだった私がみなさんに『ありがとう』って言ってもらえる大切なものです。」(佐藤さん)

現在は武蔵野音楽大学作曲科の2年生です。ひらりさんは東京でパラリンピックが開催されることが決まってから、開会式で国歌を斉唱することを願ってきました。そして、2020年3月にオーディションをうけ、その座を勝ち取りました。

「スタジアムがとっても広いので、まず、歌の響き、残響がとても大きくて普段と違うなあと思って緊張しました。歌ったあとの反響というか、おめでとうというメッセージをたくさんの方からもらってその中でもただおめでとう、じゃなくて、夢がかなってよかったねってたくさんの方から言ってもらって、少し恩返しができたかなってとてもうれしいです。」(佐藤さん)

いまは、リモートと対面の授業で充実した学生生活を送っているというひらりさん。将来の夢は?

「今までは、全盲のシンガーソングライターということで注目してもらうことが多かったんですが、これからは私の歌を聞いて、この歌はすごい、感動した、そのあとで、これをつくった人は目が見えなかったんだって驚いてもらえるような日本のスティービー・ワンダーのような音楽家になりたいです。」(佐藤さん)

10月17日には初めての高知でのコンサートを控えています。

「初めての場所で、おいしい食べ物も楽しみですし、コロナ禍ではありますが、たくさんの人とふれあって、心をこめて歌を届けたいと思っています。」(佐藤さん)

佐藤ひらりさんの公演は10月17日(日)、高知市のラ・ヴィータで午後1時半から予定されています。当日は時代は変われど大切な「本当のこと」を話す講演家として支持される中村文昭さんの講演も行われます。入場料は中学生以上3500円で、佐藤ひらりさんのホームページから申し込みできます。