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今年の記録的大雨 高知県内では野菜が高騰 今後の注意点も

今年の7月と8月は厳しい暑さに、大雨と、近年の異常気象を象徴するような日が相次ぎました。気象がもたらした悪影響を振り返ると共に、今後の注意点をお伝えします。

梅雨入りから2か月、7月中旬の幡多地域で、猛烈な雨が降りました。

「宿毛市天神では、土砂崩れが発生しました。それにより住宅が全壊。屋根は地面と同じ高さまでつぶれています」(尾﨑大晟アナウンサー)

住宅1棟が全壊となりましたが住民は避難して、無事でした。

「統計開始以来最も早かった今年の梅雨入りから2か月以上が経ったきょう、四国地方が梅雨明けしました」(京面龍太郎アナウンサー)

一夜明けた、7月19日。観測史上最長となる梅雨が明け、県内は、うだるような暑さに。

「熱過ぎて、歩いてられないです。水の中に入りたいです。」

7月28日。環境省と気象庁は熱中症の危険性が高まったとして県内初となる「熱中症警戒アラート」を発表しました。

「夏の時期ということで、ちょっとしたことで気温が上がりすい状況だった。(熱中症警戒アラートの)発表時には熱中症にかかりやすい気象条件になっていますので、外出を控えて冷房で室温を下げるなどしてほしい」(高知地方気象台 寺尾克彦次長)

夏の暑さが一変したのは、8月11日ごろのことでした。日本付近に前線が停滞し、再び、県内に大雨が。

「高知市はりまや橋です。雨が強い風に乗って真横から吹き付けていて、傘があまり役に立たないような降り方となっています」(尾﨑大晟アナウンサー)

降り始めから一週間以上経ってもなお・・・

「午前5時半すぎの高知市内、強い風を伴った叩きつけるような雨が降っています」(京面龍太郎アナウンサー)

10日経っても雨は降り続けました。

「仁淀川にかかる沈下橋です。連日の雨で川が増水し、水が橋げたに打ち付けています」(久保田康祐アナウンサー)

各地で土砂災害警戒情報や避難指示が、繰り返し発表されました。

安田町の県道では・・・

「安田町にある県道12号安田東洋線です。大量の土砂で道路がふさがっています」(三上萌々アナウンサー)

ガードレールを曲げるほどの勢いで土砂が流れ込み、通行止めに。解除されたのは、きのうになってのことでした。

8月11日の降り始めから23日までの雨量は、馬路村魚梁瀬で1400ミリを超えるなど記録的な長雨となりました。

「私なんかも商売初めて47年目やけどこんなこと今まで初めてです。高くて良くない。泣き言いわれんけどね、ほんと大変です。」(買い手)

大雨と日照不足の影響を受け、野菜の価格が高騰。通常より3割ほど高くとなっているといい、県内産のキュウリは1本30円から40円のところきょうは100円でした。

「セリが始まって1時間程度たったこの時間でも、通常であればセリが続き、品物が並んでいるはずですが、きょうはせりはもう終わってしまい、市場の中は閑散としています。」(平賀吏桜アナウンサー)

野菜が育たず市場の商品は激減。なかでも県内産は、じつに7割ほど減少したといいます。

「20日くらいから品物は全然なくなりました。けどかといって市場はどっかからは品物を集めんといかんがですよ。日本全国から。県内野菜だけやったらちょっと無理ですね。」(高知県中央青果市場 小山晃専務)

また、今の時期は本来なら秋の野菜の苗植えを終えていますが、植え終えた苗が水に浸かった生産者もいて影響はまだ続く見通しです。県によりますと、大雨による農業被害額は2億3000万円に上ります。ここまで大雨が長く降り続いた要因とは?

高知地方気象台は、8月としては珍しく、梅雨の終わりごろのような気圧配置となったため、前線が停滞したことを指摘しています。

「珍しいケースではありますが、過去に何度かはあった気圧配置。西日本豪雨もこの気圧配置。このパターンは悪いパターンで気象庁も早めに説明会を開いた」(高知地方気象台 寺尾克彦次長)

「降れば大雨」「晴れれば猛暑」となった今年の夏。異常気象の背景には温暖化の影響があるといいます。

「温暖化の影響で雨の日数は少なくなるが、降れば激しい雨、猛烈な雨が振りやすくなる極端化している」(高知地方気象台 寺尾克彦次長)

今後について気象台は、「残暑が厳しくなることはない」と分析していますが、注意すべきは台風です。

「9月が一番台風が発生しやすいが、最近の衛星画像を見たら台風の卵らしきものはないのですぐには発生はなさそうだが、シーズン終わるまでは注意を台風が発生したら最新の台風情報の確認を」(高知地方気象台 寺尾克彦次長)