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初の「非常事態」 まちの様子は

先週、高知県の新型コロナ対応の目安が最も高い「非常事態」に引き上げられました。感染が急拡大している高知市・南国市・香南市では、住民に不要不急の外出自粛が呼びかけられ、県立施設の休館や、飲食店などに営業時間の短縮を要請しています。中でも今回で4度目となる営業時短要請は、まちの飲食店に暗い影を落としています。

「本日、県の感染症対応のステージを引き上げ、5段階のうち最も高い『非常事態』に引き上げることと致しました」(濵田省司知事)

先週、県内の新型コロナ対応の目安が初めて「非常事態」となりました。特に感染が急拡大している高知市・南国市・香南市を対象に、県は、不要不急の外出自粛と同居家族以外との会食を控えることなどを呼びかけています。

「まもなく土曜日の正午を迎えますが高知市内中心部、いつもより少し人通りが少ないように感じます」

本来なら夏の観光シーズン真っ只中。賑わうはずの日中の街は、やや人通りが少なくなりました。県立の施設が休館となる中、高知市のオーテピアは通常通り開館しています。ただ、数人での話し合いに使える「グループ室」など“密”になる個室スペースの一部は利用できなくなっています。

「図書館は、生活や仕事に必要な情報を得るための施設ということで、対策を強化しながら開館している。県民・市民の皆様には『非常事態である』ということを 踏まえた上での利用をお願いしたい」(オーテピア高知図書館 高知市図書館課・科学館課 髙石敏子課長)

5階にある高知みらい科学館では、展示スペースとプラネタリウムは利用できます。ただ、夏休み中に予定されていたイベントの多くが中止となっています。

「夏休みなので、子どもたちの自由研究や宿題の一環で科学館を利用されることが多いのでなんとか今のところ展示室とプラネタリウムは開館している」(高知みらい科学館 岡田直樹学芸員)

「県の対応の目安が『非常事態』に引き上げられてから初めて行われる日曜市。出店数は少なく、買い物客の姿もまばらです」

高知市の日曜市は『生活に密着した市場』であることから、通常通りの開催。しかしこちらも、いつもの活気はありません。

「本当にもう、10分だけ。娘も夏休みだが雨で全然出かけていなかったので最低限の買い物だけしたら今からもう帰ります」(訪れた人)

「普段よりはやっぱりちょっと少ないねぇ」(出店者)

「今年はもう、ほとんどねぇ…さみしい、うんとさみしいです」(出店者)

今回も深刻な影響を受けているのは飲食店です。

「県は、感染が拡大しているエリアの飲食店などに対し時短要請をだしています。南国市のこちらのレストランも午後8時までとなっています」

感染が拡大している高知市・香南市・南国市の飲食店などには、来月3日まで営業時間を午後8時までとするよう 要請が出されています。

「感染者の比率を見ると致し方ないかなと思いました。どこで(拡大が)止まるかわからない。県の要請に従ってとにかく自分たちが今できることを考えながらやるしかない」(グドラックカンパニー 白山早苗社長)

飲食店にとって夜の時間帯は“稼ぎ時”。しかしこちらの居酒屋では要請に応じて午後8時まで営業し、期間中は昼と夕方のテイクアウト販売で“凌ぐ”ということです。

「率直に言えば『お店を休みたい』というのが心情だがどうしても『従業員の給料を稼がないといけない』ということからみんなに今頑張ってもらってやっている」(室戸屋合同会社 山本二郎代表)

店では感染防止対策を施していますが、店主は最近の客の「ある行動」が気になるといいます。

「マスクの着用率というんですかね…以前ほど頻繁につけている方、食事中に外して食後は着ける、ということを気にしている客が減っているような気がする」(室戸屋合同会社 山本二郎代表)

今回の要請には「酒類の提供は午後7時まで」ということも盛り込まれています。

「午後7時を回って飲食店でのお酒の提供が終了しました。現在アーケードには人が見受けられるがほとんどが帰路につく人のよう」

「きょうはもうどこも店がやっていないとおもうので早めに帰ってしっぽりやろうかなと…」

こちらの居酒屋の店主は、酒の提供に関する要請について葛藤を抱えていました。

「最初はもう『ダメ』かと思った。お酒の提供もダメで、県外みたいに『一切提供したらダメ』と出るかなと思ったので良かったかなと思うんですが、夜7時で止めちゃうと、そっから先 僕らはお酒を売らないと利益が出ないので食事だけではきつい状況が9月2日まで続く…」(創作居酒屋 ごっ馳 店主 筒井正光さん)

取材中、午後7時以降に来店した客がお酒が飲めないことを理由に帰ってしまう光景もみられました。

店では感染の急拡大でここ最近、客足が遠のいていて、追い打ちをかけるような今回の要請に店主も頭を抱えています。

(Q.ちなみに今夜の予約は…)
「ないです。たぶんこのままおわっちゃう。長引きすぎですね、ちょっと…予想がつかないので、『いつまで続くのかな』というのが不安ですね」(筒井さん)

「時刻は午後8時を回りました。要請に応じて店が営業を終える時間帯です。高知市の追手筋は飲食店の灯りが消えて暗い状態となっている」

収まらない感染拡大に初めての「非常事態」。4度目となる営業時間短縮要請は、まちの飲食店に暗い影を落としています。