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高知市出身の花火師が手がける 元気を届ける花火!

きのう高知市の夜空を華やかに彩った400発の花火。制作から打ち上げまでを担当した高知市出身の花火師の思いに迫りました。

きのう、高知市の夜空を400発の花火が彩りました。花火はテレビ高知開局50周年を記念する番組の中で打ち上げられ、アナウンサーも花火のデザインを考えました。

「第1回!元気を届ける花火デザイン会議」(尾崎アナウンサー)

「みんなでオリジナルな花火を考えますよ!早速ですが案があるという人」(尾崎アナウンサー)

「はい!」(中元アナウンサー)

「中元さん、『こんな花火はいやだ』」(尾崎アナウンサー)

「大喜利じゃない!『高知県の形』」(中元アナウンサー)

「ベタかもしれないがテレビの形」(木岡アナウンサー)

「太陽とか…高知って暑いし人もあったかいし」(三上アナウンサー)

「全然関係ないんですけど…」(平賀アナウンサー)

「関係ないならやめてください」(尾崎アナウンサー)

「おにぎり。元気が出ることって何かすごく考えてて本当はみそ汁がよかったけどおにぎりだと形になる。」(平賀アナウンサー)

「元気なので猪木の形…書きもしない!せめて書いて」(中元アナウンサー)

「この形の花火がカラフルな虹色が一気に6つくらい、6チャンネルにちなんで」(藤崎アナウンサー)

その後も実現できるかどうかは考えず、とにかくたくさんのアイデアを出し合ったところ集まったのがこちら!

「たくさん意見が出たのでこのアイデアを持って花火師さんの所へ行ってきます。」(尾崎アナウンサー)

アイデアを集めた尾崎アナが訪ねたのは、徳島県阿南市にある花火工場です。

今回、花火を制作した安岡沙都さんは、高知市出身の23歳。高校を卒業してすぐ、こちらの花火工場で花火師として働き始め、県内での打ち上げにもたびたび参加しています。さっそく安岡さんに会議で出たアイデアを一つずつチェックしてもらうと…

「ぜひ高知県の形はチャレンジしたい。みそ汁はちょっと…おにぎりはできる。アントニオ猪木さんもちょっと…どういう形にするか…。」(安岡さん)

その結果、8種類の花火にチャレンジしてもらえることに!

「では安岡さんこれで検討してもらえるということでよろしくお願いします。」(尾崎アナウンサー)

この日の工場は、各地での打ち上げに向けた仕込み作業の真っ最中。その作業場を見せてもらいました。花火玉には、打ち上がった時に輪を作る「星」と呼ばれる丸い火薬を敷き詰め、その間に星を飛ばすための火薬=「割り薬」を詰めます。

この作業を何度か繰り返し、二つのパーツを合体させると…花火玉の完成です。星を絵に沿って配置することで、模様が描けるデザイン花火になります。この日、安岡さんが作っていたのは、きのう高知市で打ち上げた花火でした。

さらに大きい玉もあるということで、持ってきてもらうと…

「8号玉・24センチ」(安岡さん)

「重たい、ボウリング玉よりちょっと重い」(尾崎アナウンサー)

小学生の時に見た花火に感動して花火師を目指したという安岡さん。憧れの世界に飛び込んで5年、花火の奥深さと自分の成長を楽しみながら働いているといいます。

「自分ってやればできるんだな、継続していたら力になるのは本当なんだなっていう目に見て分かるんで花火って5年経って、成長していてよかったなと思います。」(安岡さん)

ふるさと高知での打ち上げには、より一層、気合が入ります。

「高知で育ってきて自分が支えてもらったというのもあるので、恩返しの気持ちを込めて頑張りたい。ぜひ皆さんも空を見上げてもらったら。」(安岡さん)

打ち上げ当日。安岡さんが高校時代にアルバイトをしていた県内の火薬店のスタッフも加わり、打ち上げに向けて着々と準備を進めていきます。わずか3日で仕上げたというデザイン花火の出来は?

「なんかもう、ばっちりちゃうん?って言いながらやりよった。意外とイメージ通りじゃないかなと思いながら」(安岡さん)

手際よく準備を進める安岡さん。構成や準備など全てを任された今回の打ち上げには、ある思いもよぎります。

「無事上がるようにはやってきたけど100%ではないかもしれないので、それがちょっと緊張はするけど悔いのないようにできたら、事故だけは絶対ないように構えているのでいけるかな。」(安岡さん)

午後9時前。打ち上げの時が迫ります。

安岡さんの情熱が詰まった花火が夜空いっぱいに広がります!そして、デザイン花火も!

高知市の中央公園では、通りかかった人たちが足を止め、空を見上げていました。

「緊張で手が震えたが無事きれいに上がってよかった。少し煙が上がって残念な部分もあったが下からもきれいに見えたので皆さんからもきれいに見えたんじゃないかと思います。よさこいの花火が出来なかったというのもあるので、最後の花火でよさこいカラーをイメージして上げたのでそれが伝わったかと思う。」(安岡さん)

よさこいのない夏。15分ほどの短い時間でしたが、高知出身の花火師の情熱や思いが詰まった色鮮やかな花火は、コロナ禍の人々の心に明るい光を届けました。