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写真家 浅田政志「高知」を撮る

こちらの写真を、ご覧下さい。撮影したのは写真家の浅田政志さんです。浅田さんは、様々な職業に扮した家族の写真集が話題となって、映画「浅田家!」のモデルとなりました。いま浅田さんは、高知で撮影した写真の展示会を開いていて、「作品から地域の魅力を再発見して欲しい」と話しています。

入口の前で堂々とトランプに興じる桂浜水族館のスタッフ。

龍馬像と同じポーズでたたずむ県立坂本龍馬記念館の学芸員。

手がけたのは写真家の浅田政志さんです。

2009年、家族4人で消防士や戦隊ヒーローに扮して撮影したデビュー作の写真集「浅田家」が写真界の芥川賞ともいわれる「木村伊兵衛写真賞」を受賞。去年公開された映画「浅田家!」の主人公のモデルでもあります。

その浅田さんが県の観光キャンペーン「リョーマの休日」の一環で「高知の人」40組143人を撮影しました。今年2月と4月に県内の観光地を回り、働く人たちを独特の手法で写真におさめました。

「今回すごく思ったのが、高知の人の明るさ、ですね。むちゃくちゃテンションが高い楽しくてオープンな方が多い印象でよさこいの気質だったり、太平洋にむいていたりとかお酒が好きだったりとかいろんな要素があるでしょうけど楽しい方が多くて。1回会うと、また会ってみたいなとか、僕がファンになるような方がたくさんいたんで、すごく楽しい県のイメージになりました。」(浅田さん)

こちらは、高知市のよさこい情報交流館での写真です。鳴子をもったスタッフ3人がユニークな構図で撮影されています。

「一枚ってなると悩む。よさこい交流館もすばらしい展示がいっぱいあったりとか自分の鳴子をカラーリングできたりとか。いろんな見どころがあるんで場所がいいのはいろいろあったんですけど、3人がすごくかわいらしいって言ったら大人の男性に失礼かもしれませんけど、ゆるキャラのような優しい雰囲気もあったので3人配置するときによさこいの動き、躍動感が出せたらと思ったので変わった撮り方になって手前の方がぼけている。あれに動きが出たらいいなと。」(浅田さん)

先週金曜日、県立牧野植物園で開かれたトークイベントには写真のモデルとなった人たちも参加しました。なかでも、浅田さんが再会を心待ちにしていたのがこちらの夫婦。10年以上、耕作放棄地に花を植え続け、人々をもてなしている大豊町「夢来里」の都築一久さん、将子さんです。

「2人ともやさしさがにじみあふれていて僕もこういう人になりたいなと思えたので、無料で自分たちが手入れしたすごくきれいな庭を解放していて、それは誰かを楽しませたり幸せにしたりさせたいなという気持ちからそうされているんですけど、それを見にきた方の嬉しい声をいただいて2人も元気がでるとおっしゃっていたんで、そういう心の循環ができそうで、できないよなと思って、ファンが沢山いる場所僕もまた行きたいなと思いましたね。」(浅田さん)

事前に申し込みのあった人たちを対象にした撮影会も開かれました。

浅田さんは、限られた時間の中で一人一人とていねいに話をして、笑顔をひきだしていきます。

「楽しく撮ってもらった。あっという間でした。飾ろうかね、額に入れてね、記念やね。」

「文旦を頭にのせさせてもらったんですけど、浅田さんの発想で素敵な写真が撮っていただけてよかったです。」

「自然に笑顔にしてくださる撮影をしてもらっているのでなんかすごくいい思い出になるというか楽しかったです。」

「いつもより150%くらいの笑顔だと写真にうつったときに100%くらいになる。より伝わるように、できればいいなと思ったんで、自分では笑っているつもりでも写真にうつるとそこそこだったり最高の笑顔というのをお互いに撮りながらパソコンにうつして共有してもっと楽しい笑顔が伝わりますよねと話し合いながら、やっていきましたね。僕が素敵にとるというよりかは一緒に写真を撮影して行くって感じですかね。」(浅田さん)

浅田さんが撮影した「高知の人」の写真は今、高知市の金高堂書店本店に飾られています。

「僕自身は三重県津市の生まれで地元でも知らないことだったり会ったことない方が沢山いる。ある意味、自分のところほどあんまり知らなかったりということもある。高知の人に写真展をみてもらって自分の住んでいるまちにこういういいところがあって、こんな人が住んでるんだなと再発見してもらえるところもあると思う。自分の町だからこそ興味持って見てもらえるところもあると思うんで、ぜひ見てもらいたい。」(浅田さん)