KUTVニュース

「つなぐ、つながる」 保育園で防災訓練

173人の子どもが通う高知市の保育園で、防災訓練が行われました。東北の被災地を視察した経験がある園長は、けが人ゼロでの避難を目指しています。

地震発生の非常ベルが鳴り、机の下に潜る子どもたち。高知市南消防署と合同で防災訓練を行ったのは、高知市の横浜新町保育園です。園では毎月、防災訓練を行っていて、園児は災害時に必要な行動、そして、その意味を理解しています。

「机の下に隠れて脚をつかむ。グラグラなって頭をケガするかもしれないから。」
「ハンカチで口をおさえた。火事の煙を吸わないように。」

横浜新町保育園の藤原和子園長は2年ほど前に、東日本大震災で被災した保育園や幼稚園を視察。訓練や対策の重要性を学んだといいます。

「東北の方に視察に行って、どういった現状があるのか、東北の園長先生と勉強した。『どう避難誘導ができるか、どこが避難するのにいいか』常に考えている。」(横浜新町保育園 藤原和子園長)

東北での視察後、園では避難する際に子どもたちが足の裏をけがしないよう、上履きを導入。窓ガラスも、割れた破片が飛び散らないものに変えました。このほか避難マニュアルをつくるなど、ハード・ソフト両面での防災を行っています。「どんなに対策を講じたとしても安心はできない」と話す園長が課題として感じていることは。

「びっくりして泣いてしまって、次の行動ができないことがある。そこをいかに、職員が気持ちを和らげて避難させるかが課題。最初の揺れで子どもたちにけがをさせないことが一番。」(横浜新町保育園 藤原和子園長)

園で預っている子どもの数は173人。園は、全員がけがをせずに避難できるよう今後も訓練を行っていきます。


飲酒ひき逃げ死亡事故で初公判

去年9月、高知市で起きたひき逃げ事件で、飲酒のため運転が困難な状態で車を走行させたとして、危険運転致死などの罪に問われている男の裁判員裁判が開かれました。男は起訴内容を認めました。

危険運転致死などの罪に問われているのは、住所不定・無職の小笠原勇樹被告(24)です。起訴内容によりますと小笠原被告は、去年9月28日の午前3時50分ごろ、酒を飲んだ影響で運転が困難な状態にもかかわらず乗用車を運転し、原付バイクに追突。新聞配達員の男性を死亡させた罪などに問われています。きょうの初公判で小笠原被告は「間違いないです」と起訴内容を認めました。裁判の争点は、飲酒をしていた小笠原被告に責任能力がどの程度あったかです。

検察官は冒頭陳述で小笠原被告は事件前日の午後9時ごろから午前1時半ごろまで友人の家で酒を飲んだあと車を運転し、事件後の検査で基準を大きく上回る0.72ミリグラムのアルコールを検出したと指摘。証拠として提出した防犯カメラなどの映像により、事故を起こした現場まで道路を逆走していたことなどを明らかにしました。その上で事件後、車内にあった小笠原被告の名前が書かれた書類を路地裏に捨てるなどの証拠隠滅を図っていたことから、責任能力はあると主張しました。

一方、弁護人は事件を起こしたことについては争わないとしながらも、小笠原被告は飲酒の影響で善悪の判断や行動を制御する能力が著しく減退した、心神耗弱の状態にあったとして減刑を求めています。次回の公判はあす行われ、被告人質問などが行われる予定です。


児童が鼓笛隊の演奏で“感謝” 高知・四万十市

新型コロナの影響でイベントが相次いで中止になる中、演奏の機会が無かった高知県四万十市の小学生の鼓笛隊がおととい晴れ舞台に立ちました。

四万十市の中村南小学校では1982年の開校以来、児童たちの鼓笛隊を結成し、交通安全や人権啓発のパレードを通じて活動を続けてきました。ところが、今年度は新型コロナの影響でイベントが相次いで中止になり、表立って演奏する機会に恵まれませんでした。こうしたなか、6年生の卒業が近づいてきたことから学校は、鼓笛隊のメンバー38人が練習の成果を披露できるようホールでのコンサートを企画。観客はメンバーの家族や学校の関係者に限定しました。

また、ラテン調の曲では会場の手拍子も加わって盛り上がりました。

「小学生がこんな素敵な演奏をこんなに出来るとは思っていなかったので素晴らしかったです。」
「心を打たれてすごく感動しています。」(観客)

児童たちは、鼓笛隊の指導者や照明担当などスタッフへの感謝も込めていきものががりの「YELL」を演奏。気持ちのこもった音色がホールに響き渡りました。


新たな旅立ち 高知の県立高校で卒業式

高知県内ほとんどの県立高校で卒業式が行われました。卒業生はこの一年、新型コロナに翻弄された学校生活を送りましたが、激動の時代を生き抜く決意のもと、頼もしい姿で巣立ちの日を迎えました。

県立高知小津高校では253人が卒業の日を迎えました。新型コロナ感染拡大防止のため在校生は出席せず、座席も間隔を空けて行われました。卒業生は一人一人名前が呼ばれると力強く返事をし、保護者や教諭らに晴れ姿を見せていました。そして竹﨑実校長が「これから生きていく時代は、生き方そのものがどうあるべきか問われる世の中であり、事実を正確につかみ取り、考え、行動できることが必要。」とはなむけの言葉を送りました。卒業生が過ごした3年間は平成から令和に時代が変わり、新型コロナの影響を大きく受けました。卒業生を代表し、松本真凛さんが力強く決意を述べました。

「情報が氾濫し何が正解かがすぐには分からないこの現代にそれぞれの持つカラーを全ての人が互いに尊重できる寛容な社会を築いていきたいです。」(卒業生代表)

卒業生はあたたかい拍手で送られました。

「3年生では行事とかがなくなって辛かったけど仲間と支え合って充実した3年間を送れたと思います。看護の道に進むので看護師になりたいです。」(卒業生)

県内ではきょうほとんどの県立高校で卒業式が行われました。


SDGs学ぶインターネット番組配信へ

持続可能な開発目標「SDGs」について多くの人に知ってもらおうと、高知県内の建設会社がインターネット番組を制作しています。

インターネット番組を制作しているのは高知市のミタニ建設工業です。こちらでは、国連で採択された持続可能な開発目標「SDGs」について多くの人に知ってもらおうと、オリジナルの絵本を制作したり、小学校で出前授業を行ったりしています。今回はより多くの人が「SDGs」について楽しく学べるインターネット番組を制作することにしました。番組は、授業形式で出演者が「SDGs」を学ぶ構成になるということです。出演者を決める審査ではクイズを通じて受け答えの仕方や対応力が問われていました。

「親子で見て楽しめるような笑いながら見てもらえるような番組にしたい。番組を見て自分たちができることを考えて実際に行動を起こしてもらいたい。おもしろく、教えられる形ではなく、見ていたらわかる番組づくりをしたい。」(ミタニ建設工業 三谷剛平社長)

インターネット番組は来月から月に1回ほどのペースでユーチューブで配信される予定です。