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県の営業時短要請解除 店主から「我慢」の声

飲食店などへの営業時間短縮要請が今月11日で終了し、高知市の中心街ではきのうから夜の通常営業を始めた店がありました。しかし街の人出は少なく、店主からは「我慢」という声が多く聞かれました。昨夜の街の様子を取材しました。

高知市の居酒屋「酔鯨亭」。きのうは開店前の昼過ぎから店主が仕込み作業にあたりました。県の営業時短要請を受けて店は先月16日から午後8時までの時短営業を開始。しかし、年末の感染拡大に歯止めはかからず、要請が延長されたことを受け、大みそかから臨時休業していました。そしてきのう、今年最初の営業日を迎えました。

「やっと店が開けられるという気持ちがあるが『また時短営業要請があるんじゃないか』と不安も重ねてある。」(酔鯨亭 髙岡孝光店長)

午後5時、今年最初の通常営業がスタート。店には、開店と同時に早速、常連客が訪れていました。

「カツオはええかい?この前食ったのは超旨かった。」(常連客)
「今日入ったのは普通の」(店員)
「それちょうだい」(常連客)

「やっと開いたか、という気持ち。そりゃ落ち着くよ、今日で2週間と少し。(店を)閉めてから。さみしかった。」(常連客)

午後8時を回っても、店には客の姿がありました。店にとってようやく迎えた2021年の“年明け”。まだ空席が目立つものの、店主は引き続き感染防止対策をとりながら通常営業を行う方針です。

「今日からまた『新しい年の始まり』ということで、常連のお客さんが新年の挨拶を兼ねて来て頂いて非常にありがたい。とにかく早く『正常』を願うだけ。こればかりはもう、少し気の長い話になるが辛抱強く頑張っていきたい。」(酔鯨亭 髙岡孝光店長)

「夜になりました。平日ではありますが、時短要請が解除されても人通りはこのとおり。閑散としています。」(京面アナウンサー)

夜の通常営業を始めた店がある一方、中心市街地の人通りはまばらです。

「時刻は午後9時を回りました。飲食店が立ち並ぶ通称・柳町に来ています。お店の看板の灯りが消えていて、通りが暗いです。通常営業していない店が多いですね。」 (京面アナウンサー)

こちらのバーも、きのうから通常営業を再開しました。

「例年12月は書き入れ時で、1年間の売り上げの2割は1か月で稼いでいたが(時短)要請があったら、それに合わせるということで春(の時短要請)の時もやってきたので要請に応じる形で…」(Cafe&Bar SHELTER 堅田佳嗣さん)

店は県から営業時短要請があった先月16日以降、6日間しか営業せず、それ以外の日は全て臨時休業にしました。こちらもきのうが今年最初の通常営業日。早速、常連客が訪れていました。臨時休業していた期間が長かったため、去年12月の売り上げは例年に比べて9割以上減少。昨夜も店には空席が目立ち、忘年会・新年会で夜遅くまで賑わっていた一年前とは全く違います。店主は不安を抱えながらも今後しばらくは朝4時までの通常営業を続ける方針です。

「高知はいち早く『時短』が解除されたものの気が抜けない状況。全国各地で緊急事態宣言を要請する知事がいる中、テレビでは連日『自宅で』ということで、(店を)開けてても全然(客が)戻って来る様子は感じないが、そこは我慢してやっていくしかないと思っている。」(Cafe&Bar SHELTER 堅田佳嗣さん)

営業時短要請は終了しましたが、街の人出や飲食店の客は依然として少なく賑わいを取り戻すまでにはしばらく時間がかかりそうです。


「伝統を守る」高知工業高の生徒が神社の絵馬台を制作

建築について学ぶ高知市の高校生が、老朽化した神社の絵馬台を作り直し、地元の人たちに披露しました。絵馬台には伝統を守りたいという生徒たちの思いが込められています。

高知市の朝倉神社では、毎年7月に夏祭りが行われ、地区ごとの絵金屏風がかかった大きな絵馬台が並び、会場を彩ります。このうち米田(よねだ)地区はおととし、およそ90年前に作られた絵馬台の老朽化のため、高知工業高校に作り直してほしいと依頼し、建築科の生徒たちが引き受けることになりました。きょうは3年生8人が地域の人たちを前に、去年5月から制作した絵馬台を披露することになりました。

「非常にありがたい。今作ってくださる大工さんはいない。今年夏にコロナが収まってこれを出せたらうれしい。」(米田地区の人)

通常の絵馬台は金物で補強を行いますが、木材に切り込みを入れて組み合わせる従来の工法を可能な限り採用しました。新たに完成した絵馬台には、「伝統を守ろう」という生徒たちの思いが込もっています。

「1つ1つ丁寧にやっていこうと思っています。夏祭りで毎年使われるものなので、僕たちも貢献して残せたらと思っています。」(生徒)

絵馬台を作る上で最も苦労したのは、手すりにあたるそりの部分だといいます。

「最初は曲げ方がわからずいろいろ調べてやったんですが、うまく曲げられず折れた。何回も重ねるうちに曲げられるようになりました。」
「ねじが入らない。想定外です。練習では入ってたんですけど。」(生徒)

地元の人たちに見守られ、緊張もあったという生徒たち。それでも力を合わせおよそ1時間半かけて、高さ5メートルの絵馬台を完成させました。

「失敗してばかりだったけど、最終的に形になったのがよかった。達成感もすごかった。後々の祭りでうまく使ってくれたらありがたい。こんなものを生徒の間に作れることなんてないので、すごく貴重なことをさせてもらえてありがたかった。」(生徒)

絵馬台は次の3年生が装飾を施し、7月の朝倉神社の夏祭りで設置される予定です。


新型コロナ 新たに14人の感染確認 初の学校クラスターも

新型コロナをめぐって高知県内初の学校クラスターです。高知中央高校の女子バスケットボール部の寮生と教員あわせて9人の感染が確認されました。学校は、消毒を終えていて、あす予定していた推薦入学試験を実施する方針です。

県によりますと県内では、新たに14人の感染が確認されました。全員が軽症で、一人の感染経路が分かっていません。このうち高知中央高校では、県内初となる学校クラスターが発生。女子バスケットボール部の寮生8人と部の顧問を務めている男性教員(30代)の、あわせて9人の感染が確認されました。部は、全国大会へ出場するため男性教員の引率のもと先月21日から28日まで東京へ遠征していたということです。クラスターの発生を受けて学校側は、きょう校内の消毒を実施。その上で、あす予定していた推薦入学試験を実施する方針だということです。

現在、県内では、77人が入院治療を必要としていて、4人が重症、3人が中等症となっています。県は引き続き、感染防止対策の徹底を呼び掛けています。


仁井田米不正販売問題 JA高知県組合長が引責辞任へ

仁井田米の販売をめぐり、JA高知県が生産時期や産地などについて事実と違った表示をしていた問題で、武政盛博組合長は責任を取り、今月末で辞任する考えを明らかにしました。

仁井田米の販売をめぐりJA高知県は、去年10月と11月の2度にわたり、「『にこまる』の銘柄で販売していた米に『ヒノヒカリ』が混入していたこと」「通常栽培の米を『特別栽培米』と偽って販売していたこと」「中土佐町産の米を四万十町産と偽って販売していたこと」などを明らかにしています。

JA高知県は原因の究明と再発防止策を検討するため、外部の有識者による調査委員会を設置。委員会は現地調査を含む複数回の調査を行い、報告書として結果を取りまとめました。

きょう公表された報告書では、一連の問題の原因について、「JA高知県には食品表示に関する規程が存在せず、誤った米の取り扱いが常態化するなどコンプライアンス意識が浸透していなかった。」「組織としての販売計画が策定されていないなど現場任せの風土があり、内部統制がなされていなかった。」と指摘しました。

「(食の)安全を確保することが農家の所得、食のブランド化につながる。そういうことにつなげられなかった。いいものを作って消費者に喜んで高く買ってもらうことにつなげたいという思いがありやってきたが結果的に製品の段階で間違いがあったということを大変申し訳なく思っている。」(JA高知県 武政盛博組合長)

指摘を踏まえJA高知県では品質表示の管理体制などを定める基本方針を制定したほか、チェックを行う専門部署を立ち上げ、再発防止に取り組む方針です。その上で一連の問題を受け、JA高知県の武政盛博組合長が今月末で辞任することを明らかにしました。