KUTVニュース

コロナ禍に応じた産業振興へ

高知県経済に活力を取り戻すことを目標に進められている産業振興計画について、今年度の取り組み状況を共有する会議が開かれました。

今年度2回目となる産業振興推進本部会議では、濵田知事が現状を共有した上で、目標達成に向けて見直しを図るよう求めました。

「新しい生活様式や社会産業構造の変化に対応するための施策をどう強力に進めていくかということがもっとも大きなポイントになっていくと思います。」(濵田知事)

これに対し、各部が今年度前半における取り組みの進捗状況を報告しました。産業振興推進部は地産外商公社の取り組みについて・新型コロナの影響で対面での商談ができなくなっていること・その代わりとしてオンライン商談会を8回開催したこと・今後も対面での商談が難しいことから、機器の整備や外商事務所の改修などでオンラインでの商談ができる体制を整備することなどを報告しました。

現在進められている第4期産業振興計画は今年度から4年間が期間として策定されています。


ヤギ肉を高知の「食」に

高知を代表する「食」を目指して、高知市の飲食店で先日、ヤギ肉を使った料理の試食会が開かれました。

試食会は、ヤギ肉を高知の新たな食文化として定着させたいと南国市の川添ヤギ牧場が開きました。先週、高知市内の飲食店「ス・ルラクセ」で開かれた試食会には、県内の飲食店関係者ら20人が参加し、ヤギ肉を使った料理を味わいました。川添ヤギ牧場では、エサに国内産の米や牧草を使っていて、ミルクや肉に臭みがないのが特徴です。また、ヤギ肉は高たんぱく・低カロリーで、カツオにも多く含まれる「アンセリン」という成分が豊富なため、疲労回復なども期待できるということです。

この日振る舞われたのは、ヤギ肉のサラミやソーセージに、ヤギのひき肉をヤギミルクで煮込んだソースのパスタ。さらにデザートにはヤギミルクのジェラートなど、ヤギづくしの6皿です。はじめてヤギ肉を食べるという人も多かったようですが、そのお味は。

「臭みがなくてすごく食べやすかった。」(男性)

「高知県からヤギ肉を全国に発信していきたい。ヤギ肉を食文化として定着させていきたい。」(川添ヤギ牧場 川添代表)

ヤギ肉の料理は、高知市と土佐市の3つの飲食店でも販売されるということです。


台風10号がもたらした教訓とは

台風10号では幸いにも人的被害はありませんでした。高知からはかなり距離がありましたが、雨風の強さに恐怖を感じた方も多いと思います。今回の台風接近で教訓にするべきことは?高知県内への影響をふりかえりながら考えます。

最大級の警戒が呼びかけられた台風10号。昨夜から、雨風共に激しさを増していきました。そして、日付が変わるころ。午前3時半の高知市。思わず、建物の影に隠れてしまうほどの強い風が。観測された最大瞬間風速は宿毛市で28.7メートル室戸岬で28.5メートルでした。

「宿毛市橋上では倒木の被害がありました。大きな木が道路をふさいでいて朝から撤去作業が行われています。倒れた木が電線に引っかかっています今クレーンを使って大きな木を撤去しています。」(京面アナウンサー)

夜が明け、台風は遠ざかっていきますが、強い雨と風は続きます。

「高知市桂浜です。雨は降っていないんですが風が非常に強く、体をもっていかれそうになります。波も高く、遊歩道にまで波が押し寄せています。」(伊與田記者)

台風の接近が大潮の時期と重なったため、海上は大しけに。

「まもなく満潮時刻を迎える安芸漁港。潮位が高くなっている。波が大きな音を立てながら高さ10メートル近くある堤防を悠々と超えている。波同士がぶつかり合って、堤防の2~3倍近いしぶきを上げる様子も。」(福島記者)

「昨日は強風が怖くて一睡もできなかった。初めて雨漏りした。」(女性)
「昨日は昼過ぎから急に風が強まった。年々台風が強くなっているので今後は早めに備えたい。」(男性)

県によりますと人的被害はないということですが、農作物には少なからず被害が。安芸市の米農家、有澤智孝さんは午前7時ごろ、工場の屋根がめくれあがっていたのに気づきました。

「ここの屋根が飛ぶのは想定外。ちょっと濡れたのがびっくり。大体台風が来るときには(米袋にブルーシートを)かけているので、最悪の事態は免れた。」(米生産者・有澤智孝さん)

宿毛市でも。

津野町では牛舎が浸水する被害も。酪農を営む片倉裕二さんは、標高500メートルの山の上で乳牛を3頭飼育しています。降り続いた雨で山から水が流れ込み、牛舎が10センチほど浸水しました。

「昨日の夜から水は少し出て一回出して。夜中のうちに水が出て、朝来たら外を流れる水と同じくらい牛舎の中に入って。」(You Farm 片倉裕二さん)

幸い、牛舎にいた子牛に影響はありませんでした。今後は2、3日かけて自然と水が引くのを待つしかないといいます。

(Q.台風来るたび心配?)
「そうですね。倒木があると牛が外に出てしまう可能性があるので。」(片倉さん)

濵田知事は、けさの災害対策本部の会議で各方面への影響を聞き取り、次のように述べました。

「幸い大きな被害無く。コロナ禍での避難をしっかり検証を。」(濵田知事)


相撲場でバンドが土俵入り

ユナイテッドSCの試合が行われた高知市の春野運動公園では、意外なイベントが行われていました。相撲場での初めてのライブイベントです。

新型コロナの感染リスクを避けるため、営業再開後も以前のように観客を入れられず、厳しい状況が続くライブハウス業界。そんな中、少しでも前を向こうと、きのう高知市のライブハウスX-pt.とキャラバンサライが合同でライブイベントを開きました。三密回避もでき、観客に会場の雰囲気も楽しんでもらおうと選んだ場所が、春野運動公園の相撲場です。この相撲場でのライブは、初めての出来事。主催者にとっては台風の進路にやきもきしながらの開催となりましたが、出演した高知のバンドはめったにできない土俵入りを楽しみながら観客と一緒にライブを作り上げていました。

「すごい楽しかったです。非日常感というか。ライブハウスに来たらいつもイヤホンで聴いてる曲も全く違うように聞こえるんで、そこにも楽しさがあるんで、ぜひ、無理にとは言わないですけど来ていただけたらうれしい。」(バンドマン)

「開けた場所なんで自分に聞こえてくる音もすごい気持ちよかったんですごい楽しかったです。こういうものをきっかけにしてもっと元気が出てくれてらいいなと思います。」(バンドマン)

「一礼して入りました。ただでさえ入れない場所なのに楽器を持って入ったていう、すごい貴重な経験になりました。こういう大変な時だからこそ、みんなが一丸となってこういう、いつもはしないようなイベントができることに関しては、こういう状況でもすごい前向きな感じがして、いい方向に行ってるような気がして私たちもしっかりとそれについて行ってイベント一つ一つを成功させていきたい。」(バンドマン)

「ライブやってくれるのがありがたいですね。やっぱりストレスとかいろんなフラストレーション、すごい溜まってるんでいい気分転換になるかなと。」
(Q.相撲場ということでライブハウスより来やすかった?)
「はい、まぁまぁ気は抜けないですけどね。」(観客)

「その手があったかと思いましたね。なるほど、相撲場、半分外でちゃんと屋根もあってっていう場所はなるほど、すごいいいポジションやなぁって思って。」(観客)

「普段ならなかなかできないことをコロナ禍を逆にうまく利用してといえばおかしいですけどライブハウスでやるのが難しいなら広いところでって感じで。一緒に力合わせてやれる機会ができたことはうれしく思ってます。1回1つの形が作れたので今後もこういうワクワクするようなことを作っていきたいなと思ってます。」(主催者)

配信ライブやオンラインでの音源・グッズ販売など、コロナ禍でも前を向き、新たな取り組みを続けている高知のライブハウス。日頃は切磋琢磨している2つのライブハウスが初めて共同でイベントを作り上げたのもウィズコロナならではの出来事です。ライブがエンターテイメントとしての価値を失わないために、ライブハウス関係者の挑戦は続きます。