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オーテピアは臨時開館

よさこい祭り期間中は図書館が休館となる高知市のオーテピア。今年は祭りの中止を受けて臨時開館していて、館内ではよさこいの雰囲気を感じてもらおうという展示も行われています。

本来であればよさこい祭り期間中の4日間は休館となるオーテピア高知図書館とオーテピア高知声と点字の図書館。毎年8月に行う蔵書の点検を4月10日から1か月休館した時に行ったことから、今年は臨時開館しています。入館者数は去年の同じ時期と比べて、7割~8割ほどに減っているということですが、きょうは朝から大勢の人が訪れていました。

「普段は演舞場に近いから、開けてしまうと道が危ないですし、出入りもできませんけど、自粛で退屈な時に本が読めるのはいいから、開けてもらえてよかった。」
「涼めるというのもあるので、よさこいがあっても開けてほしい。きょうは読書感想文用の本を借りに来ました。」(来館者)

中止となったよさこい祭りの雰囲気を少しでも味わってもらいたいと、図書館ではよさこいに関する展示が行われています。県内の写真家が撮影した去年のよさこい祭りの写真200枚以上をはじめ、各競演場・演舞場のメダルなどが展示され、例年の高知の夏本番を感じ取ることができます。

また館内ではおとといから「新しいオーテピア生活」と題して、感染予防対策を短い文言とイラストでわかりやすく呼びかけています。きょうは高知大学医学部付属病院がん治療センターの小林道也センター長が、濵田知事に新型コロナとがんについて解説。センター長はがん患者が抱える新型コロナへの不安や気を付けることを説明した後、県内にがんの相談窓口があることや、9月にオーテピアで相談会が開かれることを県民に知ってもらいたいと濵田知事に伝えました。解説を受けた知事は「さまざまな関係機関と連携しているオーテピアには、今後も情報提供の場として機能し続けてほしい。」と話していました。

「多くの親子連れでにぎわう高知みらい科学館。今ひときわ注目を集めているのが、アカウミガメの水槽です。子ガメが3匹元気に泳いでいます。」(中元翔一アナウンサー)

子ガメ水槽の展示はウミガメの研究・保護を目的に活動する高知大学のウミガメ同好会が新型コロナで活動の場が少ないことから高知みらい科学館に依頼し、今月1日から始まりました。高知が全国有数のアカウミガメの産卵地であることや、ウミガメを取り巻く問題を知ってもらいたいという思いが込められた展示です。

「海で見るカメは大きいじゃないですか。小さくてかわいいなと思いました。夏休みなど休みの時によく来ます。勉強しに。」
「カメのお腹にビニール袋などが紛れ込んで、命を落としていることは知っていました。ごみをなるべく少なくしてビニール袋が有料化されたので、マイバッグを使おうと思っています。」(来館者)

臨時開館となっているあさってにかけてオーテピア高知図書館と声と点字の図書館は午後8時まで開館、高知みらい科学館は通常通り午後6時まで開館しています。


よさこい8 世界中の踊り子が舞う

よさこい祭り中止の今だからこそ元気を届けたいと、振付師ら8人が立ち上げた「よさこい8」プロジェクト。本来ならよさこい祭りの本番初日が行われる予定だったきのう、オンライン上で世界中の踊り子たちが集まるイベントを行いました。鳴子を握りしめた世界の踊り子たちが一つになりました。

7月31日、よさこい8のメンバーたちがイベントに向け振付の最終確認を行っていました。

「よさこい8」は、新型コロナの影響で世界中の人々の心が疲弊する今、よさこいで少しでも笑顔になってほしいと立ち上がりました。メンバーは高知にゆかりのある振付師と、海外でよさこいの魅力を発信するアンバサダーあわせて8人。4月に祭りの中止が決まった時には肩を落としたメンバーは、今だからこそできることをやろうと、スタジオのインストラクターらおよそ30人でチームを結成。5月からインターネットを通じて定期的によさこいの魅力を発信してきました。そして、大きな目標を掲げました。

「世界総踊りを作ります!」(よさこい8田村千賀さん)

祭りが開催できる日まで、よさこいへの思いをつないで行こうとメンバーは今年、新たな踊りを制作。祭りを支え続ける振付師たちが、同じ志を持って一堂に集まるのは初めてのことです。

「最初はよさこいを踊る踊り子さんたちをよさこい祭りがないからと言ってここできりはなしたくないっていう、何かを送りとどけたいという思いから動き始めたんです。プレゼンツフォー・ユー、よさこい人に」(よさこい8Dance Studio ASTAIRE代表 時久紀恵さん)

「最初は個性が全然みんな違うので、え、どんなものができるのかなとすごく心配でもあり、楽しみだなというのがあったんですけど、出来上がってみたら本当に一つの皿鉢のようないろんな踊りが詰まった楽しい振りになってますので、ぜひみなさんまたご覧になっていただきたいと思います」(よさこい8実行委員会ジャズダンススタジオ ソウルニューヨーク主宰工藤理恵さん)

演舞曲は県出身のボーカルモリ・ナオフミさん率いるフラチナリズムが制作しました。

「今大変な時期だけど、また笑顔で会えるその日までこのよさこいの思いでとか語りながら、過ごせばきっと笑顔でいられるはずだから、また来年あったときにまた笑顔で抱き合って、また会えたね、ようもんたね、ただいまっていうような言葉がかけあえるような、というさみしいけどあったかい感じというのをすごく力を入れて書かせていただきました」(フラチナリズム モリ・ナオフミさん)

ステイホームを楽しんでもらおうと、「よさこい8」のメンバーは毎週、新しい踊りの振付を解説する配信を行ってきました。さらに、よさこい祭り本番が行われるはずだった今月10日と11日に世界の踊り子を繋ごうと、最大1000人がネット上で一緒に踊るオンラインイベントを企画したのです。

「本当にみんな高知に行きたいという、私含めて思いが、今も、今まさにそちらに行きたいという気持ちがあるんですけれども、こういった時代、状況になってしまってもよさこいを感じて、みんなで距離は離れていても心はつながっているというのを感じられるような日にしたいと思います。そうできるように一生懸命頑張りたいと思います」(よさこい8高知県アンバサダー絆国際チーム代表
田中恵美子さん)

8月10日、本番当日の日を迎えました。配信の1時間前、入念なリハーサルが行われていました。

「蓋を開けてみないと、何人来てくださるかわからない。非常に楽しみです。この場にお家で参加くださっている方々との、見えないんですけど心のつながりを感じたいと思います。その思いってものすごいピュアだと思うんですよ。通常だったら何百人何千人、何万人の人たちと一緒に踊っている時間帯じゃないですか。だからそういう人たち一人一人の方々の心を想像しながら一緒に願いを感じながらやりたいなって。それだけ考えてます」(よさこい8 國友裕一郎さん)

午後8時過ぎ、配信開始と同時に続々と参加者が集まってきました。参加者の一人、高知市に住む松田雅子さんは、この日に向けて毎日、朝晩に練習を続けてきました。

「朝晩3セット必ず踊るようにしたらコロナ太りを脱却できました。よさこい8ですけど、9人目、10人目、11人目になってるような気持ちにさせて頂いてるオンラインなんですよ。こういう場を作っていただいて、本当にありがたい気持ちで感謝でいっぱいです」(松田雅子さん)

ポーランドから参加した松本圭司さんは、この日を楽しみにしてきました。日本文化を紹介するポーランドのイベントでよさこいを見て感動し、去年、おととしとよさこい祭りに参加した松本さん。実際に高知で踊ったことで人生が変わったといいます。

「皆で一つのものを作り上げていって、演舞を完成させるというものがとっても素晴らしいと思っていて、自分の人生の中で、高知に行ったとき、高知で踊った時というのは一番充実した、生きているという感覚を感じる3日間でした。よさこいはパワーをくれる」(松本圭司さん)

オンラインなら、世界中どこでも一緒に踊ることができる。世界中の踊り子たちのよさこいへの熱い思いがつながった瞬間です。

「今、世界中の人とつながってると思ったら、感無量で、そういう気持ちで踊らせていただきました。これは最後ではなくて、これからも不安になったら踊り続けて行こうと思います」(松田雅子さん)

「見える空間では一人で踊ってましたけど、心は参加された皆様と一緒になって笑顔で踊れたなと感じています」(松本圭司さん)

「想像していたのと全然違って、楽しいですね。本当に一体感を感じられるというか、すごくいい形が出来たと思います」(よさこい8 樋口美加さん)

集まったのはおよそ300人。鳴子を握りしめた世界中の人たちが時間と空間を共有し、一つになりました。よさこい祭りは中止となりましたが、また高知で踊れる日まで、踊り子たちのよさこいへの熱い思いは途絶えることはありません。


夏休み中の子どもが落語楽しむ 高知・香美市

夏休み中の子どもたちが落語を楽しみました。多くの子どもたちにとって初めて触れる落語の世界。身近に感じられたようです。

親子向けの落語の会は高知県香美市で開かれ、子ども9人と保護者らが参加しました。落語を披露したのは寿亭夢望(ことぶきていめるも)の名で活動する高知市在住の植さおりさんです。演目は「動物園」。移動動物園でトラの皮を身に付けた人間が、本物のトラを演じて客を楽しませるという内容です。ほとんどの子どもが落語を楽しむのは初めて。子どもたちは興味津々といった様子で熱心に耳を傾けながら、植さんの身振り手振りに見入っていました。また、特別支援学校の教諭も務める植さんは、手話で絵本の読み聞かせも行いました。

「いろんなお話が出てきて面白かった。」
「ちょっと難しそうだったけど意外と簡単でした。」
「おじぎのところ(がよかった)。かっこよかった。」(子ども)

「自分の頭の中で想像を作り上げて楽しむお話なので、私は落語を聞くと賢くなると思っているので、落語もどんどん聞いてほしいな、広まってほしいなと思っています。」(植さおりさん)

子どもたちにとって伝統文化に触れることができた夏休みの1コマとなりました。


子どもたちがよさこい祭りを学ぶ

よさこい祭り本番が行われる予定だった10日と11日に合わせてよさこいについて学びを深めてもらおうと、夏休み中の小学生を対象にこども教室が開かれました。

こども教室は「高知よさこい情報交流館」が今年初めて開きました。子どもたちは祭りの歴史や成り立ちについて学んだ後、オリジナルの鳴子作りに挑戦。土台となるしゃもじに様々な色の「バチ」をつけ、世界に一つだけの鳴子に仕上げていきます。

出来上がった鳴子を手にした子どもたち。よさこいの基礎となる正調よさこい鳴子踊りを踊りました。サビの部分で両手を上げて左右に振る振り付けは、実った稲穂が風に揺れる様子をイメージして作られたことなども学んだ子どもたち。短い時間でしたが、祭りのない夏によさこいを楽しめたようです。

「踊りの意味を知れたのでうれしかったです。家でこの自分で作った鳴子で踊ってみたいなと思いました。」(児童)

Q.よさこいは踊ったことはありますか
「ない。(来年あるなら)楽しく踊りたい」(児童)

高知よさこい情報交流館は、「今年は祭りが無くなってしまったが、こうしたイベントを通してよさこいを後世に伝えていきたい」としています。