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西日本豪雨教訓に 早めの自主避難 高知・安芸市

降り続く雨に、高知県安芸市では早めの自主避難を心がけている地区があります。2年前の西日本豪雨で受けた被害を教訓とし、二度と被害を出さないと取り組む地域の声を取材しました。

「安芸市栃ノ木地区。目の前を流れる安芸川は、これまでに降った雨で、きょうも濁流となっている。2年前の西日本豪雨で氾濫し、この橋の向こうの側の地区は大きな被害を受けた。」(村山まや記者)

2018年7月、西日本に甚大な被害をもたらした西日本豪雨。県内では3人が犠牲となり、浸水などの被害が相次ぎました。安芸市栃ノ木地区でも多くの住宅が床上浸水する被害が出ました。2年前のあの日、みるみると増す濁流から逃げるため、とっさに自宅の屋根の上へ逃げたという小松豊喜さんです。2年前の被害を教訓に、今回は、地域の人たちが自主的に避難したと話します。

「4日はいまみえゆうところ、ぜんぶ見えざったきねぇ。氾濫の危険感じてみんな自主的に避難した。いつ氾濫してもおかしくない状況やきね、やっぱり2年前のことが頭をよぎるというか。」(小松さん)

行政も、二度と被害を出してはいけないと、対応を急ぎました。安芸市危機管理課は雨が降り始めた今月3日、「避難準備・高齢者等避難開始」の発表が出される前日に、西日本豪雨で被害のあった地域を重点的に訪問したり、地区の防災担当者に電話で連絡したりするなどして避難を呼びかけました。

「大雨が想定されていたので夜間の避難は危険。早めに避難場所、子供や親せきの家への自主避難を呼びかけていた。」(安芸市危機管理課 久川陽課長)

地域の住民は西日本豪雨以降、避難について話をする機会が増え、今回は自宅内での垂直避難をした人もいたといいます。

「今年はコロナの関係で密になりすぎたらいかんき、2階のある人は2階で避難する。そういう人もおったみたい。」(小松さん)

県は、安芸川で再び災害が起こらないよう、現在、改修計画を検討していますが、地元の住民は、当面雨のたびに避難する生活を続けるしかありません。

「自分らもたまらん。年寄りもおるし、避難するゆうたら体に堪えるきね。」(小松さん)

それでも小松さんは、命を守るために、地域で声を掛け合って避難を続けると話します。

「早め早めに逃げる、避難する。それが一番大事。からぶりでいいのでね。水かさが上がってきたら一応逃げておくと。でないと何があるかわからん。」(小松さん)


新・足摺海洋館記念切手とラッピングポスト登場へ

海の生き物がプリントされた記念切手が高知県土佐清水市の新・足摺海洋館SATOUMIで販売されます。海をテーマにしたかわいらしいポストもSATOUMIに設置されることになりました。

今月18日にオープンを迎える新・足摺海洋館SATOUMIには、1万5千匹、250種類もの海の生き物が展示されることになっていて、開館に向けた準備が進められています。

水族館のPRにと、日本郵便四国支社と製作した切手が販売されることになり、きょう、新野館長らが県庁を訪れ、岩城副知事に報告しました。開館記念の切手には、館長自らが撮った土佐清水ゆかりの海の生き物の写真がプリントされています。館長らが日々愛情を注いでいる生き物たちの表情が収められています。

また、SATOUMIにはかわいらしいポストも設置されます。海をテーマにデザインされていて、飼育に力を入れるという「ウミウシ」がポストの上に乗っています。

「切手に使われている生き物は優しい顔をしているのでそれを封筒に貼って優しいお便りを出していただければ。ポストに関してはデザインもきれいですし、写真を撮るいいポイントにもなると喜んでいます。水族館だけでなくそういう所でも話題を呼んで皆さんにお越しいただけるようになれば。」(新・足摺海洋館SATOUMI 新野大館長)

切手は500枚限定で、SATOUMIのショップのみで販売され、ポストは今月15日から施設の入口近くに設置されます。SATOUMIの見どころの一つになるかもしれません。


高知市の小学校に「坂本龍馬物語」

坂本龍馬の志を若い世代に伝えたいと龍馬の愛好家でつくる団体が、高知市に坂本龍馬の本を寄贈しました。

本を寄贈したのは「志の龍馬像 建立実行委員会」です。寄贈された「坂本龍馬物語」は、高知市教育委員会が2001年に坂本龍馬をわかりやすく学んでもらおうと小・中学生のための教材として制作しました。2018年以降は再刊されていませんでしたが、会はこの本を「若い世代に坂本龍馬の志を伝えるのに最良の本」だとして再刊し、750冊を高知市に寄贈しました。

会では観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の運行開始にあわせて、愛称が「志の龍馬駅」となったJR入明駅に新たな龍馬の銅像を設置するための協力金を募っていました。再刊費用にはこの協力金の一部、45万円があてられています。

「今では高知市が出していない(龍馬の)本がある。もったいない、何とかならないかということで子どもたちに特に関心を持ってもらいたい『やったらできる、やらなければできない』という自信を与えるのが坂本龍馬。」(志の龍馬像建立実行委員会 橋本邦健会長)

寄贈された本は7月下旬に高知市の小学校に配布される予定です。


あすも「雷伴った激しい雨」のおそれ

高知県内では、きょう未明からけさにかけて雷を伴った激しい雨が降りました。あすも未明から局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みで、気象台は土砂災害などに注意・警戒するよう呼びかけています。

県内ではきょう未明からけさにかけて雷を伴った激しい雨を観測しました。1時間雨量は、多いところで本山町で45.5ミリ、四万十市で45ミリ、宿毛市で42.5ミリとなっています。5日の降り始めからの雨量は、馬路村魚梁瀬で557ミリ、香美市大栃で384ミリ、繁藤で315ミリとなっています。

この大雨の影響で、土佐清水市下川口ではきょう未明、国道321号沿いの山の斜面が崩れました。幡多土木事務所によりますと山の斜面は幅およそ20メートル、高さおよそ50メートルにわたって崩れていて、現在、全面通行止めとなっています。今のところ、復旧には1週間以上かかる見込みで、事務所では県道28号を迂回するよう呼びかけています。

一方、JRはけさから、土讃線と予土線の一部の列車で、始発から運転を見合わせていましたが、昼頃から順次運行を再開しています。

「列車が止まっちゃったのでレンタカーで高松空港まで行って飛行機で…(帰ろうかと)」(男性)

「雨やんでほしいな~と思って。九州とかすごかったので、テレビで観て…」(女性)

「けっこう雷鳴っていましたので途中でびっくりして起き上がってしまって。渋滞するから、混み合っていて大変なので早めに家を出て1時間ぐらい早く起きて行っています。」(女性)

きょう日中は、ほとんどの地域で雨が上がりましたが、気象台によりますと、梅雨前線は、あす朝には四国付近まで北上し、再び活動が活発となる見込みです。このため県内では、あす未明から局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みで、あす予想される1時間雨量は、県内全域で40ミリとなっています。引き続き、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要です。