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新型コロナ影響でどうなるよさこい?参加見送るチームも

新型コロナウイルスは、高知の夏の風物詩にも影を落とし始めています。よさこい祭り本祭で受賞経験のあるチーム「TACYON」が、今年の祭りへの出場を見送ることが分かりました。

TACYONは、2015年によさこい祭り初出場。おととし、地区競演場連合会奨励賞を受賞しています。そのTACYONが今年のよさこい祭りへの出場を見送ることを2日、ホームページで発表しました。チームの代表によりますと、「既に音源や衣装のイメージは完成していたが、踊り子の募集や練習など、今後の活動が中途半端になってしまいかねない」と考え、苦渋の決断をしたということです。

「よさこい祭振興会」は、例年通り8月9日から12日まで開催する予定で準備を進めていたものの、1日、「政府の方針などの状況によっては開催の可否について検討せざるを得ないことも予想される」と発表。今月下旬に予定されている総会で開催の可否を検討する意向を示しました。

振興会事務局によりますとよさこい祭りは、政府が避けるべきとする「3つの密」のうち、密集と密接に該当する可能性があるとしています。


仁淀川町 Uターンの男性がキクラゲの生産に奮闘

仁淀川町の山奥で、豊かな自然を生かしてキクラゲの生産が行われています。地元・仁淀川町の活性化を目指し、Uターンした男性が栄養豊富なキクラゲの栽培に奮闘しています。

コリコリとした食感が特徴のキクラゲ。実は、輸入のものが多く国内ではあまり生産されていません。そんなキクラゲを仁淀川町で栽培しているのが、藤原幸栄さん。仁淀川町で生まれ育った藤原さんは、2018年にUターンし会社を立ち上げました。8000個の菌床で生産し、「仁淀川きくらげ」という名前で県内の量販店などで販売しています。

キクラゲは一般的に黒色が有名ですが、こちらでは希少な白のキクラゲも。難しい栽培を可能にしているのは、仁淀川町の豊かな自然です。近くから湧き出る水や標高700メートルという土地の気候が、美味しいキクラゲを育てるといいます。

「寒暖の差が食感とかに出ているんじゃないかと感じます」(藤原幸栄さん)

また、IoTを活用していて、旬の夏場以外でも肉厚でおいしいキクラゲが収穫できるということです。藤原さんがキクラゲに着目したわけは、栄養素にあります。カルシウムやビタミンD、食物繊維、鉄分などが豊富に含まれています。

「全く農薬を使っていないし化学薬品も使っていないので安心して食べられる。野菜の王様と言われるくらい良い栄養素が入っている、安心できる食材から栄養をとれるものをもともと提供したかったんですよ」(藤原幸栄さん)

カレーやサラダ、和え物など普段の料理に加えるだけで食べられるということで、様々なレシピが開発されています。藤原さんは、このキクラゲで人口減少が進む地元を少しでも盛り上げたいと考えています。

「仁淀川町に小さい時からお世話になっているし、家族もお世話になっていたので、少しは出来る範囲で貢献したいなと思っている。キクラゲの名前に仁淀川を付けたのも、仁淀川をアピールしたかったから。将来はブランド化したいなと思っています。」(藤原幸栄さん)

「仁淀川きくらげ」は年間で20トンから30トン生産されていて、全国から注文があるといいます。(県内量販店でも販売)これから仁淀川町の名物として、より身近な食材になっていくかも知れません。


奈半利町職員ら3人 贈収賄の罪で起訴

奈半利町のふるさと納税をめぐる贈収賄事件で高知地検はきょう、課長補佐と課長、返礼品業者を受託収賄と贈賄の罪で起訴しました。

起訴されたのは奈半利町役場・地方創生課の課長森岡克博被告(45)、課長補佐の柏木雄太被告(41)、通成水産の社長、松村通成被告(30)の3人です。起訴内容によりますと森岡被告と柏木被告は松村被告からの依頼を受け通成水産の返礼品を有利に取り扱うなどの便宜をはかり、見返りとしておよそ180万円を受け取った受託収賄の罪に、松村被告は賄賂をわたした贈賄の罪に問われています。

警察の調べで柏木被告は通成水産の返礼品の、一品でも多い、継続的な採用・返礼品を紹介するインターネットサイトでの目立つ位置への調整などの便宜をはかっていたということです。松村被告からの賄賂は森岡被告の長男名義の口座に「長男のアルバイト代」という名目で振り込まれていました。アーモンドと小魚の菓子の梱包作業をしたとされていましたが、実際は別の業者に発注されていて長男の労働実態はなかったということです。

高知地検は「公判に支障がある」として3人の認否を明らかにしていません。


どろめ中止で打撃の酒造会社 支援の輪広がる

土佐のおきゃくの中止をはじめ、宴会の自粛ムードが広がる中、酒類業界も大きな打撃を受けています。高知県香南市でも来月26日に開催予定だったどろめ祭りが中止となり、イベントで使われる予定だったお酒が行き場をなくしました。こうした状況を救おうとインターネットなどを通じて支援の輪が広がっています。

香南市にある酒蔵・高木酒造もそのひとつです。今年で63回目となるどろめ祭りの会場で配布・販売される予定だった2合瓶の地酒「楽鶯」1500本。どろめ祭り専用のお酒だったため、今回の中止で行き場をなくしました。

「まさかこんな形で中止になるとは思ってもなかったんですけど、うちにとっては大きなイベントでしたので本当にショック。」(高木酒造代表取締役 高木直之さん)

そこで、メールで酒屋や行政などに協力を呼びかけたところ、多くの賛同が得られました。蔵元のピンチは口コミやSNSで広がり、1500本あったお酒の瓶はいまではおよそ半分に。きょうも蔵元に直接、買いに訪れるお客さんの姿が見られました。高知市杉井流にある酒屋もこの取り組みに賛同した店の一つです。

「インターネットやHP、SNSで発信したらすぐに皆さんから賛同いただけてじゃあ私何本!みたいな。ケースで買うわみたいな。飲食店や一般の方、あとは県外の方もインターネットでご注文いただいています。一升瓶だとちょっとという方々がこのサイズだったら家で飲めるということで家でどろめ祭りしますってよろこんで買ってくれてます。」(近藤印高知酒店代表取締役 近藤善郎さん)

近藤印高知酒店では店頭販売のほかインターネットでの販売も行っていて、取材中も早速、注文の依頼が。インターネットや口コミで広がるあたたかい支援の輪。こんな時だからこそ助け合いの精神が求められています。

「特に私達飲食業界というのは本当に大変で明日が見えないような状況なんですが、そんな中でもできる限り助け合えることは助け合おうということで。今回蔵元さんが本当にお酒を販売する先がない。あまって困ってるというのであればできる限り販売しようと取り組んでいます。そしてみなさんも大変なんでしょうけどお買い上げくださってるんで本当にありがたい。」(近藤印高知酒店 代表取締役近藤善郎さん)

「思いのほか色んな形で応援の声をかけていただきまして感激・感謝をしているところです。この機会に地酒で晩酌おおいにしていただきたい。」(高木酒造代表取締役 高木直之さん)

楽鶯はあす、あさって高知市のとさのさとアグリコレットでも特別販売されます。


新型コロナ終息見通せず 新学期に影響は?

新型コロナウイルスの影響で臨時休校となった子どもたちは1か月近くとなる長い休みを過ごしています。
しかし、県内での新たな感染確認は続いていて、終息は見通せません。子どもたちの新学期に影響はないのでしょうか?

高知県教育委員会が全ての県立学校について休校を決めたのは2月28日。これを受け、各市町村が管轄する小中学校なども臨時休校となりました。子どもたちは、春休みを前倒しするかたちで長期の休みに入りました。

先月25日には一部の学校で部活動の再開も。久しぶりに子どもたちが顔を合わせました。
「(体力が)だいぶ落ちています。家にずっととじこもっていた感じなので、久しぶりに外で(活動)できてストレス解消ができたのでよかったです。」(生徒)

学校に設けられた学習の場なども活用されました。そして、ようやく迎える「学校再開」。県内ではほとんどの学校で今月7日に入学式や始業式が予定されています。県外では学校再開を延期する自治体も出てくる中、県教育委員会は今のところ予定通り再開する方針です。

「感染者、感染ルートがある程度高知県では把握できています。学校の方も引き続きやっていく。ただ、感染(経路)不明の方がたくさん出てくるような状況になれば、当然4月7日までにそういう状況が起こってくると再度一斉の休校とかも起こってくるかもしれないと思っている。」(県教育委員会保健体育課 前田義朗課長)

県教委は学校の再開にあたり各校に感染予防策の徹底を求めています。

学校が予定通り再開されるのは子どもたちにとってうれしいことだと思うのですが、感染予防の徹底が、今後非常に重要になってきますね。学校側は、再開への懸念はないのでしょうか?

文部科学省が先月、学校の再開などについて出したガイドラインには、①換気の悪い密閉空間 ②大勢が集まる密集場所 ③間近で話す密接場面の「3つの密」が重なり合うことを“徹底的に避ける”よう示されています。
しかし、教育の現場からは「『3つの密』を徹底的に避けるのは難しい」といった声が多く聞かれます。

高知市の朝倉中学校です。学校ではこのガイドラインに沿って、生徒同士の接触を避けるために様々な対策を講じています。

「換気を良くするということで窓を開けて(授業を)行うことと机を可能な限り離して教室での(授業)対応をする」(朝倉中学校 山田洋士校長)

学校の全校生徒はおよそ480人で、1クラスの人数は30人から40人ほど。授業や給食以外=教諭の目の届かないところでの生徒同士の接触が懸念されます。

「『限界がある』というのが率直な考え。当然、休み時間になれば子どもは接触するでしょうし移動教室になれば当然接触はあるわけですからそういう面では完全にそれを守るのは難しい」(朝倉中学校 山田洋士校長)

学校では今のところ7日に新学期が始まる予定。しかし、刻々と変わる状況の中でいつ「延期」となってもおかしくはなく、学校内でも不安の声が広がっています。

「急に『学校が止まる』という心配はあるがそうなればそうなったで仕方ない。ただ、毎日心配をしているという状況はこの土日もずっと続くと思います」(朝倉中学校 山田洋士校長)