からふる

番組情報
番組名

からふる

放送時間
月~金 ごご4時50分〜(※途中「Nスタ」)
番組紹介
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からふるトリップ

6月8日(火)地域の魅力再発見 #からふるトリップ 東洋町

県内34市町村を旅し、その魅力を再発見するからふるトリップ。きょうは高知県の東の端東洋町です。伝統を守りながら暮らす人々、そして町の自然を舞台に、のびのびと体を動かす子どもたちに出会いました。

「東洋町の白浜海岸にやってきました!海の方に目をむけると波乗りを楽しむ人の姿も見られますね。白浜海岸は岸から50メートルほどにわたり浅瀬が続く四国屈指の美しい砂浜の海岸なんです。夏には大勢の海水浴客が訪れます。この美しい自然だけでなく、伝統も魅力の一つ。今回はこの町をトリップし、魅力を探ってみたいと思います!」(久保田アナウンサー)

2200人あまりが暮らす東洋町。野根と甲浦の2つの町が合併してできた港町で、かつてはまぐろ漁も盛んに行われていました。白浜地区には、たためば雨戸・開けば、腰をかけて夕涼みをしたり将棋をさしたりするための縁台となる「ぶっちょう造り」の住宅が今もなお残っています。昔の人たちの生活の知恵を垣間見ることができます。

こちらは野根地区で毎週土曜日に行われている朝市です。

「うわぁ、賑わってますね。まだ午前7時過ぎなんですよ。」(久保田アナウンサー)

地元の女性グループ「野根キッチン」が、地元でとれた新鮮な野菜や魚、総菜・加工品などを販売しています。

「この辺にずっと伝わってきたお寿司です。幸せな時とか、うれしい時とかお米が貴重な時にお寿司だけはボンと出してね。」
「いつもこけら寿司。楽しみはね。」
「6パック、近所の人にあげようと思うて」(買い物客)

朝市に向けたこけら寿司作りは、当日の午前2時ごろから始まります。こけらとは「木片」という意味で、家の代を重ね、慶び事が重なりますようにとの願いが込められた、晴れの膳には欠かせない郷土寿司です。150年以上前から伝承されてきたと言われています。この日の調理は野根キッチンの代表松本善子さんと小林キヌエさんが担当です。

野根地区では近くを流れる清流・野根川の水を使った米作りが盛んで、できた米は「野根米」として出荷されています。この日使った野根米の量は5升=50合。米が炊き上がると、地元産の3種類の柚の酢をしみ込ませたサバの身を混ぜ込み、酢飯を作ります。

そして、桶の中に酢飯を敷き詰めた後、干しシイタケや人参、人参の葉、卵の4種類の具材を、完成した時の彩りをイメージしながらちりばめます。

この上に薄い板を乗せて重ねること4段、最後は50キロを超える重しをのせます。

そして待つこと30分。

しっかり押し固められたこけら寿司を均等に切り分けパックに入れると完成です。できあがったのはすっかり夜が明けた午前6時過ぎでした。

野根キッチンは買って食べてもらえるスタイルで2004年からこけら寿司の販売を始めました。高齢化や核家族化で家庭での手作りが減少する中、メンバーは地域伝統の味を販売を通じて守り続けています。

サーフィンの人気が高い東洋町。特に、生見海岸は波のコンディションが良いと評判が高く、県外や海外からも大勢のサーファーが訪れる西日本有数のサーフポイントです。夏から秋にかけてはプロやアマチュアのサーフィン大会も開かれます。

白浜海岸もサーフポイントの1つです。華麗に波に乗る男の子と女の子。実はこの2人、きょうだいなんです。小学5年生の兄・鍋島望杏君、そして、小学2年生で妹の明ちゃん、共に香美市の小学校に通っています。

(Q.なぜサーフィンを?)
「お父さんがやってたからです。小っちゃい大会に出て全部1位だったからまたこれからも練習して1位を目指せるようにしたいです。」(望杏君)

「サーフィンのプロになって、オリンピックに出て、賞金もらって、金持ちになって、パパとママに板(ボード)をプレゼントしたいと思ってます」(明さん)

2人の父・木口里さんは、高校2年の時にサーフィンに出会い、25歳のときにプロに転向。5つの世界大会全てで日本人最高ランクを獲得した経験があります。

2014年に現役を退いた後は、日本プロサーフィン連盟の理事として、普及や後進の育成にあたっています。子どもたちがサーフィンに集中できるよう、木口里さんは白浜地区に一軒家を借りるほどの力の入れようで、地元の人たちには感謝していると話します。

「海を通じてたくさんの、教科書にない部分をすごく学ばせてもらってるかなってツリーハウス作ってくれたりとかスイカ割りしてくれたりとか、そうめん流しなどそういうのを子どもと一緒に楽しめる機会の場をすごく作ってくれて、それがまた子どもたちにもすごくいい経験になって、その子どもたちがまた友達なんかに学校でそういう遊びを伝えたりだとか、広がりがすごく感じますね」(木口里さん)

世界を舞台に活躍してきた木口里さんにとって、東洋町の魅力とは。

「ここには山と川と海が密接してあるというところが、なかなかそういうのがどこの国に行っても経験してきたことがないので、そこにこういう町があるっていう、そういうところがすごく過ごしやすく遊びやすくいろんな自然を満喫できる場所かなっていうふうにすごく思うんで、そこら辺は僕が世界中行ってきた中で東洋町の魅力はそういうところに感じますね」(木口里さん)

阿佐海岸鉄道の終着駅、甲浦駅です。列車とバスが一体となったDMV=デュアル・モード・ビークルの7月中の本格営業運行開始を目標に整備が進められています。

次の世代へと歩み続ける東洋町。伝統文化を後世に伝えたい、そして豊かな自然を舞台に夢をかなえたい、そんな人々の思いが満ち溢れたからふるトリップでした。